タシケントとは「石の町」という意味を持つウズベキスタンの首都。ウズベク系、ロシア系、朝鮮系と様々な人種がいて、多民族国家ということを肌で感じることができます。
タシケントの街は、旧市街と新市街に分かれています。
旧市街はチョルスーバザールを中心に広がっています。迷路のような道になっていて、メインストリートのようなものは特にありません。 16世紀に造られたクカルダシュ・メドレセやジュマモスクが建っています。
新市街は緑が多く公園の街のような雰囲気で、アミール・ティムール像のあるティムール広場を中心に、洗練された街が広がっています。 ソ連時代の名残か、ロシアの雰囲気を感じることができる街でもあります。
タシケントの観光スポット
クカルダシュ・メドレセ(旧市街)
16世紀に建てられた神学校
近代的なビルと歴史的なメドレセが合い混ざるタシケント、チョルスー・バザールの隣にある神学校です。チョルスー・バザールからも正面と両脇にあるミナレットが見えます。
16世紀に建てられ、ソ連時代は倉庫などに使われていましたが、ウズベキスタン独立後に修復され再び神学校として使われています。
かつてはこのメドレセ周辺はレギスタンと呼ばれる広場で、タシケントの中心でした。今は街の中心は新市街に移動し、メドレセは旧市街の要所の一つとなっています。
チョルスー・バザール(旧市街)
人々の熱気あふれる大きなバザール
地下鉄チョルスー駅を出ると目の前に広がる旧市街のバザール。オールド・バザールとも呼ばれ、昔から変わらない下町の活気を見せています。
チョルスー・バザールの中心には青いドームの屋内バザールがあり、2F にはナッツやドライフルーツ、1F には乳製品や肉類、漬物、米などが売られています。チャイハナの建物や、衣料品のお店のテントが一面に並んでいたりと、いつもとても活気に溢れています。
中心のドームの周りには、白い屋根のテントが一面広がっています。テント内では、洋服や下着などの衣料品が売られています。
名称:Chorsu Bazaar
所在地:57 Tafakkur ko'chasi
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バラク・ハン・メドレセ(旧市街)
16世紀に建てられた神学校
16世紀シャイバニ朝のバラク・ハンによって建てられた神学校。入口のアーチには美しいモザイク模様とアラビア語の文様が描かれています。
このメドレセにはソ連時代から中央アジアのイスラムの本庁がおかれていましたが、2007年の修復後、中庭を囲む学生用の部屋は他の町のメドレセと同じようにお土産物屋になってしまっています。
名称:Barakhan Madrasah
所在地:Googleマップ
ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場(新市街)
旧日本兵が造った劇場
第二次世界大戦時に、ソ連軍によってタシケントに抑留されていた旧日本兵達によって1945 ~ 1947年にかけて造られました。
ナヴォイ劇場玄関を正面にした外観左側面には、「1945年から1646年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイ―名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。」と日本語で書かれた碑文が彫られています。
1966 年の大地震でもこのナヴォイ劇場はビクともしなかったと、日本の建築技術の高さが今でも語り継がれて評価されています。
アブドゥール・ハシムメドレセ(新市街)
職人の工房になった神学校
新市街の外れのナヴォイ公園内にある神学校。今は、美しく模様を描いた小箱などの民芸品を作っている職人の工房となっています。
中には愛知万博に職人として参加していた人もいます。
メドレセ内のフジュラと呼ばれる各々の部屋では、職人が民芸品を作っている現場を見ることができます。
アライ・バザール(新市街)
新市街中心地にあるバザール
新市街中心地近く、デデマンシルクロードホテルの斜め向かいにあり、現地の人にはウズベク語で「アライ・バザール」、ロシア語で「アライスキー・バザール」と親しまれています。地下鉄アブドゥラ・コディリ駅を出てすぐ、入口前にはトラム乗り場もあります。
正面入口を通ると、充実した貴金属類のお店が並んだアーケードがあります。アーケードを抜けると野菜や果物、お米、ナッツなど食料品売り場が広がり、活気に溢れています。食堂やチャイハナもあるので、休憩をしながら散策が楽しめます。
日本人墓地(新市街)
79名の日本人が眠る墓地
第二次世界大戦時にソ連の捕虜となった79名の日本人が眠っている墓地です。
市内からは少々離れているので、バスか車を利用します。
緑の多い静かな場所に、墓標、記念碑、そしてタシケント地区で亡くなった方の名前を刻んだ碑があります。
墓地の入口向かいには、日本人捕虜の資料館があります。当時の写真などが展示されていて、旧日本兵の苦労の様子が伝わってきます。
タシケント:マップ
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